娘はもともとストレスがお腹にくる子どもで、旅行に連れていくと胃腸炎をおこしたり、保育所でお腹が痛くなって保健室で休むことも時々ありました。
小2で不登校になってからは「お腹が痛い」とトイレにこもることが多くなり、登校刺激を一切やめて家でのんびりと過ごすようになってからも、腹痛が収まることは全くありませんでした。
あまりにも体調が悪いので、「精神的なものだろうけど安定剤はまだ早いし」と思い漢方薬局で診てもらっていた時期もあります。
意外と効果的でそれなりに楽にはなったのですが、悲しいことに保険が一切効かないのでお金がもちません。
そこで、中2になったときにようやく胃腸科に連れていきました。
もっと早くに連れて行きたかったけれど外出できる状態ではなかったので。
それから漫然と診てもらっていたのですが、あまり良くも悪くもなっていないことをソーシャルワーカーさんに改めて指摘され、ネットできちんと診断することの大切さに触れた記事を読んだ私は、お世話になっている薬剤師さんに相談してみたのです。
そしてアドバイス通り児童精神科の先生に相談すると、快く「すごくいい先生がいるから行ってみてください」と紹介状を書いてもらうことができました。
そのクリニックは児童精神科からも近く、胃カメラ・大腸カメラもやっている本格的なところです。
診察室に入ると、先生は娘に対してまっすぐ対等に話しかけてくれました。
それでもう「あ、この先生当たりだ」と思いましたね。
紹介状を読んで娘の話を聞き、丁寧にお腹の触診をした先生は「きっと機能性胃腸症でしょうが、身体に本当に悪いところがないか検査をします」と言い、血液検査と腹部エコーをすぐにオーダーしました。
エコーはすごく丁寧で各臓器と胃・腸の状態を30分くらいかけてみてもらいました。
胃カメラはやはり大変だろうと思ったのでエコーでよかったです。胃・腸をエコーでみるのには技術が必要らしく、すべての病院で出来るわけではなさそうでした。
結果説明はその日のうちに先生が娘に向かってモニターを見せながらしてくれました。
「血液検査のこの項目はこんな意味で、あなたの数値は正常だから大丈夫ですよ」って感じで。
血液検査は栄養状態も良好で異常なし(栄養状態良好に私はとてもホッとしました)。
エコーでは、胃が大きくなってしまっていること、胃とペタンコのはずの小腸にガスがたまっていて胃腸の働きが悪くなっていることが分かりました。
「検査であなたの身体には何の異常もないことが分かったので、それでもお腹が痛いということは機能性胃腸症と診断できます。」と先生に言われ、今度こそ私もしっかりと納得できました。娘も好感を持ったようです。
ちなみに「先生、過敏性大腸症候群ではないんですか?」と聞くと、「ああ、名前は違うけど同じだと思っていただいて結構です」と言われました。
薬も以前の医院とはガラッと変わりました。
それで効いてくれたらいいのですが、実は受診してから2カ月たった今、娘曰く「あんまり違いは感じない」そうです。
やはり根本は心の問題だから難しいのですね。
今のところベストは尽くしているので、後はあせらずいくのみです。
かわいそうになぁ、のんびりしているように見えてもいろいろ考えて悩んでいるんだろうなぁ。