小学生で不登校!?~大人と子どもの発達障害~

小学校2年生で不登校になり、3年生で支援学校に一時転籍、そこでひどい体験をして元の学校に籍は戻ったものの、それっきり一度も登校していない娘(現在中3)と、42歳にして娘とともにアスペルガー症候群と診断、46歳でADD(注意欠陥障害)も加わった母の道のり。

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発達ナビコラム掲載「不登校の娘は我が家のエアコン奉行!感覚過敏を逆手にベストな部屋作り」

発達ナビにコラムが掲載されました。

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発達ナビ:不登校の娘は、わが家のエアコン奉行!感覚過敏を逆手に「ベストな部屋」づくり

この記事は担当さんと打ち合わせをしているときに出た「うちはエアコンを切ることがほとんどないんですよ」という会話から膨らんだ記事です。
私にしたら「いや~、困ったもんです」というノリだったんですが、面白がってくれる人もいるんだなぁと逆に新鮮な気持ちになりました。


娘の感覚過敏に気付いたのは小3の2学期、特別支援学校の先生によってとどめを刺され全く学校に行けなくなってからのことです。

この日がターニングポイントでした。この出来事をきっかけに喘息発作を初めておこし数ヶ月入院することになります。


入院中の娘に服を買って持っていっても「これイヤ」ということが激増、でもおしゃれに目覚めた様子はなく、冬になっても長袖長ズボンを一切身につけなくなってから「これは何かおかしい」とやっと私は気づきました。

「どうして??」と腹も立ちましたが、他にもなんというか危なっかしい不安定さを感じたため、あれこれ注意せずに好きにさせていました。
おそらく急激なストレスによって、もともと特性として持っていた感覚過敏が一気に爆発したのではないかなと思います。素人考えですが。
でも無理強いをせずにいてよかったとホッとしています。
こういう場面でグッと我慢して見守ったおかげで、今の安定した娘の姿があると思うので。


自分の家が快適であるということはエアコンの話に限らず、こういった子どもたちにとってはとても大切なことです。
基本的な衣食住が保障されていること、それを安心して享受していいこと(何の条件もなしに認められること)は誰にとっても生きていくなかで基本となることですから。

一番の居場所は家なんですよね。
そこでエアコン奉行をできるのは「私はここにいていいんだ」ということ。
それが伝わるといいなと思います。

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発達ナビコラム「帰省が鬼門!不登校の娘と私の無理しないお正月」

発達ナビにコラムが掲載されました。

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発達ナビ:帰省が鬼門!不登校の娘と私の「無理しない」お正月

お正月、実家や義実家に帰省する習慣の方も多いでしょうが、子どもが不登校になったらどうしますか?

多くの不登校・ひきこもりの子どもたちはたいてい帰省を嫌がります。
まず久しぶりに会う祖父母をはじめ親戚たちに学校のことや仕事のことを聞かれるのは苦痛ですよね。
「一日、二日くらい嘘をついて話を合わせたらいいじゃない」という方もおられるかもしれませんが、嘘をつきとおすというのは案外難しい上に心苦しいし、本人にとって自分自身が否定されているということなのでそれはやめてあげてほしいです。



元気な姿を見せているいとこたちに会うのもつらいという声も聞きました。
自分がみじめになってしまうし、何を話せばいいかわからないし。

自分が鬱病で休職中に夫や妻の実家のお正月に連れ出されて、「鬱なんて誰でもなるよ。案外元気そうじゃない?いつまでもダラダラ休んでいたらダメだよ」と親戚たちにしたり顔でお説教されたらどう思います?
本当は死ぬほどつらくて笑顔を貼り付けているだけなのに。
それと一緒ですよね。


子どものことを守ってあげられるのは基本的に親だけです。
学校から子どもを守るように、今はまだつらい外界から子どもを守ってあげてほしいと思ってコラムを書きました。

発達ナビコラム掲載「その問題行動は『発達障害のせい』じゃなかった?」

発達ナビにコラムが掲載されました。

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発達ナビ:その問題行動は「発達障害のせい」じゃなかった?16歳になった娘が語った意外な理由

物心ついたころから食事に時間がかかり、食事中にトイレに立ったり休憩して遊び出したりする娘に手を焼いていた私。周りから注意されてしつけようとしてもどうしてもうまくいかずあきらめていたところ、小4で発達障害の診断が下りて「ああ、発達障害の感覚過敏のせいか!」と半分ホッとした気持ちで納得していたのですが・・・。


何となくなんですが、昔から娘の食事の問題は「娘がふざけてるから」とは思えなかったのです。
怖がりで繊細で怒られることを何よりも恐れる娘が、「やればできる」のにわざとやらないということはないような気がしたんですよね。

つい最近になって娘の口から本当の理由を聞き、「今まで口うるさく注意せずにあきらめていてよかった」と心から思いました。
本人にもどうしようもできないことを、たった一人の家族から注意され続けたら、しかも「食べる」という命にかかわる行為を・・・それは、家に居場所がなくなるということではないでしょうか?


今、NHKで発達障害の特集をいろいろやっていて録画してみているのですが、その中でこんな言葉を聞きました。

「今のお母さんたちは、子どもを『普通』にさせようとして必死になっている」

不登校の子どもを持つお母さんたちも一緒です。
「学校へ行けないのならせめて塾やフリースクールに入れて勉強だけでも普通の子並みに」
「生活リズムだけは普通にさせなければ」


いや、気持ちは痛いほどわかるのですが、その普通であることが子どもたちにとってどれだけしんどいことなのか、さんざん失敗を繰り返し親子ともに傷つき、そして親も勉強しないとなかなかわからないんですよね。

これは、お母さんたちが悪いわけではありません。
「普通」であることを強いてくる社会の在り方の方に問題があると私は思います。

しんどい子どもたちが家庭でまで追い詰められることがありませんように。
私も心したいと思います。

発達ナビコラム掲載「通信制サポート校」が、7年不登校を続けた娘を変えた

発達ナビにコラムが掲載されました。

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発達ナビ:子どもの気持ちファースト!「通信制サポート校」が、7年不登校を続けた娘を変えた

さすが編集の方はキャッチーな題名を考えるなぁ。私がつけたのはもっと色気のないタイトルだったんですけどね。

通信制サポート校に行ったからといって娘が別人のように変わったわけではもちろんありません。
学校には調子がよくて月に2回程度、9月は1回だったし、今月はスクーリングだけは頑張って行きそうかなぁって感じ。

でも、「高校を卒業したい!そのために最低限のことはやる」という気持ちは強く、スクーリングとレポート、試験は頑張ってます。
他の生徒も「やるときはやる」タイプが多いみたいで、レポートと試験の時期には学校が妙に混雑するという(笑)。

入学したてのとき、娘が先輩の男の子に「自分は毎日通うのは無理だと思う」といったことがありました。すると、彼は「僕なんか行かないときは4カ月とか平気で行かへんよ。それで気がのったらしばらく通う。そんな感じでいいんじゃない?」ってさらっと答えたんですよ。

その会話を聞いて、なんか「いい学校だな」と思いました。
学校が好きじゃなくても、頑張れなくても当たり前に受け入れられる感じが素敵だなって。


私は入学してしばらくは「できるだけ行かせて、卒業までにせめて義務教育修了までの学力はつけてほしい」と思ってました。それを先生にも本人にも言いましたし。
でもね、もう止めた。
娘は娘なりに自分の頭で考えて行動して、苦しんでもがいて、必要なときはSOSを出してくれる。
学力も必要になったら自分で頑張るだろうなって思って。
先生にも、「猛勉強のことは本人には言わないようにします」と言ったら、「そうですね、彼女には勉強を焦らせない方がいいと思いますよ」と言われました。よく見ておられるなぁと思いました。

本音はやっぱり元気になって学校に行ったり、遊びに行ったりしてほしいけれど、立ち上がるのは本人のタイミングがあるから、私は後ろからそっと地味にサポートするしかないのだなと思う今日この頃です。

でも、学校が味方だというのは義務教育機関には味わったことのない心強さですよ!

発達ナビコラム掲載「不登校で睡眠障害に!アスペルガーの娘の育児、一番ツラかったこと」

発達ナビにコラムが掲載されました。

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発達ナビ:【発達障害 子育て】不登校で睡眠障害に!アスペルガー症候群の娘の育児、一番ツラかったこと


娘の育児でつらかったことはいろいろありますが、不登校になって昼夜逆転が始まり、さらにそれが昼夜回転(寝る時間が1~2時間ずつ後ろにずれていく)になったころが身体的に一番堪えました。

小3とまだ小さかった娘は一人で眠ることができず、私を巻き込んできたので、しんどい状況のなか眠ることも十分できず日常生活も続けていくうちに、まず体力を、そして精神をゴリゴリ削られていきました。
自律神経がズタズタにになるってこういうことなんだなぁと実感しましたよ。


不登校になった子どもが昼夜逆転するのは当たり前のことだとは頭ではわかっていました。
みんなが活動している昼間に起きていたくない、うるさい世間が寝静まる夜が落ち着くという気持ち。
また、発達障害を持つ子どもは音や光に過敏なため、静かで暗い夜の方が快適だということもあります。

でもね、自分の意志で睡眠障害になるのと巻き込まれて睡眠障害になるのでは全然違うんですよ!

今、私はほぼ自分の意志で睡眠障害状態になっています(少しは娘に巻き込まれていると思う)。
朝の5時ごろに眠り、昼の3時ごろに起きる生活。
でも、もうあの頃のように「死にたい」なんて思いません。こんな生活もアリかなって感じ。

だけど、ようやく気付いたのですが主婦、お母さんという仕事をしていたら、ゴミ出しや洗濯、娘の学校への付き添いや病院の受診付き添い、代理受診などいろいろ用事があるんですね。
加えて自分も発達障害で二次障害持ちプラス糖尿病患者なので、通院も頻繁にあると。

すると寝たくても無理やり起きなければいけないことが多すぎて、気持ちよく睡眠障害をやってられないのです。寝不足でも強引に起きて用事をこなすので、反動でめまいがしたり、パソコンの前でマウスを握りしめたまま寝落ちたり。

残念だけど、堅気の生活ができる程度に治療せざるを得ないかなぁと今考えているところです。


娘もやりたいことができたら睡眠障害、治るんじゃないかな。
それまでは好きにゆっくりしていたらいいと思います。そんな時期も大事だから。
Twitter プロフィール
42歳でアスペルガー、46歳で加えて注意欠陥障害と診断される。娘はアスペルガーで小2から中3まで不登校を通した末、今春から通信制サポート校に入学。「小学生で不登校!?」ってブログやってます。
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