このごろ秋らしく読書にハマっています。
ツイッターで話題になっていて欲しくなり電子書籍で買ったのがこの本。
電子書籍では2,000円です。
「子どもを信じること」 田中 茂樹
著者の田中先生は、脳科学者/医師/臨床心理士/四児の父親/少年サッカーの指導者といういろいろな顔を持っています。
そのそれぞれのシーンで体験したことを豊富に例に盛り込んで、やさしい語り口で書いてあるのでとても読みやすい内容となっています。
私は、娘が小2から中2の現在まで不登校で、親の会で「信じて、任せて、待つ」ということを教えられて、ずいぶん子どもと向き合うのが楽になりました。
この本では、子どもに指示しない、先回りして失敗を防がない、子どものいうことや態度を無条件に受け入れるということが何度も書かれています。
それは、カウンセリングでカウンセラーがクライアントに向き合う姿勢に通じているというところでなるほどと思いました。カウンセラーはクライアントが何も話さなくても、何を話しても、決して批判することはなく、心は全力でクライアントに向けてほとんど黙って寄り添います。
自分自身カウンセリングで大きく立ち直った経験があるので、実感としてわかるのですが、「この人は絶対に自分を責めない」という人に心を預けることができることはとても心強く、対話を重ねるごとに「自分は本当はどうしたいのか」、「何がつらいのか」ということが自然に分かってくるのです。
そして、それを実行に移す勇気もゆっくりだけれど湧いてきます。
カウンセラーの講座でイヌ・バラ法という傾聴訓練を体験しましたが、自分の考えをはさまず、ひたすら相手の話に耳を真摯に傾け、共感するというのはものすごく精神力を消耗します。
心を全力で相手に向けていないとできないから。
※犬・バラ法とはカウンセリングの研修などで用いられる「イヌ・バラ法」という手法を使い、話し手が犬やバラなどになりきって悩みを語るというロールプレイを行います。聴き手は「あいづち」「繰り返し」などの手法を用い、話し手の気持ちを受容する聴き方を練習します。
逆に、普通の会話のように「こうしたらよかったのに」、「私はこう思う」と口を挟まれるとしゃべる気がなくなってきて悲しくなるんですよ。それはもう見事に。
この本の中では、どうして親が子供を叱りつけてしまうのかという心理も分かりやすく解説してくれています。
ざっくりいうと、自分の心が楽になりたいからなんだということがよくわかりました。
子どもが失敗したりすると、自分の身にそれが起きたように感じてしまい、全力でそのダメージを防ごうとしてしまうんですね。
不登校になった我が子を責めてしまうのも、自分が不安で仕方ないからなんだよなぁと深い反省を込めて思いました。
あと、もう一つこの本の読みどころは、「家庭を子どもが心からホッとできる居場所にするとどうなるか」というところです。豊富な例のあとに最後に出てくるアイスクリーム療法は、なるほどと思いました。
親も自分のしんどい気持ちを認めたらいいなと思います。
「これでいいんだろうか」という不安な気持ち、子どもと対するときに沸き起こるイライラした気持ち、それを否定されてしまうとたまりません。
「あ~、なんで子どもにこんな優しくしなきゃいけないんだろう」と腹が立つことがあって当たり前ではないかと。
そんな自分をそのまま認めてあげるのは、自分自身であり、足りない分は同じ悩みを持つ人と分かち合ったり、カウンセリングを受けるといいと私は思います。
この本の内容をできるだけ実践しているつもりの私も、親の会、支援者、カウンセラーなどがないと一人では立てませんから。
とてもいい本でした。
全力でおススメしたいです。
ツイッターで話題になっていて欲しくなり電子書籍で買ったのがこの本。
電子書籍では2,000円です。
「子どもを信じること」 田中 茂樹
著者の田中先生は、脳科学者/医師/臨床心理士/四児の父親/少年サッカーの指導者といういろいろな顔を持っています。
そのそれぞれのシーンで体験したことを豊富に例に盛り込んで、やさしい語り口で書いてあるのでとても読みやすい内容となっています。
私は、娘が小2から中2の現在まで不登校で、親の会で「信じて、任せて、待つ」ということを教えられて、ずいぶん子どもと向き合うのが楽になりました。
この本では、子どもに指示しない、先回りして失敗を防がない、子どものいうことや態度を無条件に受け入れるということが何度も書かれています。
それは、カウンセリングでカウンセラーがクライアントに向き合う姿勢に通じているというところでなるほどと思いました。カウンセラーはクライアントが何も話さなくても、何を話しても、決して批判することはなく、心は全力でクライアントに向けてほとんど黙って寄り添います。
自分自身カウンセリングで大きく立ち直った経験があるので、実感としてわかるのですが、「この人は絶対に自分を責めない」という人に心を預けることができることはとても心強く、対話を重ねるごとに「自分は本当はどうしたいのか」、「何がつらいのか」ということが自然に分かってくるのです。
そして、それを実行に移す勇気もゆっくりだけれど湧いてきます。
カウンセラーの講座でイヌ・バラ法という傾聴訓練を体験しましたが、自分の考えをはさまず、ひたすら相手の話に耳を真摯に傾け、共感するというのはものすごく精神力を消耗します。
心を全力で相手に向けていないとできないから。
※犬・バラ法とはカウンセリングの研修などで用いられる「イヌ・バラ法」という手法を使い、話し手が犬やバラなどになりきって悩みを語るというロールプレイを行います。聴き手は「あいづち」「繰り返し」などの手法を用い、話し手の気持ちを受容する聴き方を練習します。
逆に、普通の会話のように「こうしたらよかったのに」、「私はこう思う」と口を挟まれるとしゃべる気がなくなってきて悲しくなるんですよ。それはもう見事に。
この本の中では、どうして親が子供を叱りつけてしまうのかという心理も分かりやすく解説してくれています。
ざっくりいうと、自分の心が楽になりたいからなんだということがよくわかりました。
子どもが失敗したりすると、自分の身にそれが起きたように感じてしまい、全力でそのダメージを防ごうとしてしまうんですね。
不登校になった我が子を責めてしまうのも、自分が不安で仕方ないからなんだよなぁと深い反省を込めて思いました。
あと、もう一つこの本の読みどころは、「家庭を子どもが心からホッとできる居場所にするとどうなるか」というところです。豊富な例のあとに最後に出てくるアイスクリーム療法は、なるほどと思いました。
親も自分のしんどい気持ちを認めたらいいなと思います。
「これでいいんだろうか」という不安な気持ち、子どもと対するときに沸き起こるイライラした気持ち、それを否定されてしまうとたまりません。
「あ~、なんで子どもにこんな優しくしなきゃいけないんだろう」と腹が立つことがあって当たり前ではないかと。
そんな自分をそのまま認めてあげるのは、自分自身であり、足りない分は同じ悩みを持つ人と分かち合ったり、カウンセリングを受けるといいと私は思います。
この本の内容をできるだけ実践しているつもりの私も、親の会、支援者、カウンセラーなどがないと一人では立てませんから。
とてもいい本でした。
全力でおススメしたいです。