今日から3日間、就業支援センターから紹介された町工場で就労実習です。

私の場合の就業実習というのは、まずはお試しで働いてみて、お互いやっていけそうだということになったら障害者雇用で働くというものです。



そこは、普通のクリーニング屋では処理できないような着物やバッグ、靴、カーペットなどをクリーニングする工場。

溶剤の臭いがこもるので、一年中窓は開けっぱなしです。
ちなみにホコリもすごいので、全員マスク着用。


私の仕事は、持ち込まれた商品にタグをつけていって検品するといった作業なのですが、細かいルールや見落としてはいけないところがいっぱいあって大変。

メモを持っていったのですが、どんどん作業をしながら説明されるのでメモもできず。
とりあえずやってみようということで作業を始めました。

今までパソコンを使う仕事しかやったことのない私。
手先が猛烈に不器用なので、ホッチキスがうまく止められない。
一つのタグのホチキス止めも大変時間がかかる。
安全ピンで着物にタグをつけようとして、手にまでつけそうになる。
一つのルールができたら、もう一つのルールは忘れる。

などなどの特性を爆発させていました。


就業支援センターの担当者が見守る中、工場長がつきっきりで教えてくれるんですが、「申し訳ない」という気持ちでいっぱいになりそうになりました。
でも、向こうは「最初は覚えられなくて当たり前、できなくて当たり前」という態度が徹底していて、何度でも教えてくれるのです。
そして、紙に書いてまとめたりもしてくれました。

その工場はもう一人障碍者雇用の人を受け入れているので、対応も慣れているように感じました。



ただ困ったのは、私が化学薬品臭やほこりにかなり敏感な性質だということ。
近くで溶剤を使った作業を始められたら、マスクをしていても咳き込んで気分が悪くなります。
ホコリはマスクでかなり軽減できますが、臭いだけはどうにもなりません。

職場の人達は感じがいいし、基本的に一人でやる仕事なので気は楽なのですが、体質的に無理かもしれないなと思っているところです。



それにしても、就労支援センターの人やハローワークの人も様子を見にきていて、対応が手厚いことにはびっくりしました。
一般就労だったら一人で悩まなければいけないことでも、見守って相談に乗ってくれる人がいるってとても心強いですね。

これで賃金が最低賃金でなければなぁ。
どうしても障害者枠は最低賃金のところが多そうです。職種にもよるらしいですけど。 


ちなみに職場実習にもいろいろあって、企業にもメリットがあるようですね。
参考:京都市障害者就労支援推進会議
http://www.hatarakimahyo.jp/modules/main3/index.php?content_id=13