発達ナビにコラムが掲載されました。

ritarico1127
発達ナビ:その問題行動は「発達障害のせい」じゃなかった?16歳になった娘が語った意外な理由

物心ついたころから食事に時間がかかり、食事中にトイレに立ったり休憩して遊び出したりする娘に手を焼いていた私。周りから注意されてしつけようとしてもどうしてもうまくいかずあきらめていたところ、小4で発達障害の診断が下りて「ああ、発達障害の感覚過敏のせいか!」と半分ホッとした気持ちで納得していたのですが・・・。


何となくなんですが、昔から娘の食事の問題は「娘がふざけてるから」とは思えなかったのです。
怖がりで繊細で怒られることを何よりも恐れる娘が、「やればできる」のにわざとやらないということはないような気がしたんですよね。

つい最近になって娘の口から本当の理由を聞き、「今まで口うるさく注意せずにあきらめていてよかった」と心から思いました。
本人にもどうしようもできないことを、たった一人の家族から注意され続けたら、しかも「食べる」という命にかかわる行為を・・・それは、家に居場所がなくなるということではないでしょうか?


今、NHKで発達障害の特集をいろいろやっていて録画してみているのですが、その中でこんな言葉を聞きました。

「今のお母さんたちは、子どもを『普通』にさせようとして必死になっている」

不登校の子どもを持つお母さんたちも一緒です。
「学校へ行けないのならせめて塾やフリースクールに入れて勉強だけでも普通の子並みに」
「生活リズムだけは普通にさせなければ」


いや、気持ちは痛いほどわかるのですが、その普通であることが子どもたちにとってどれだけしんどいことなのか、さんざん失敗を繰り返し親子ともに傷つき、そして親も勉強しないとなかなかわからないんですよね。

これは、お母さんたちが悪いわけではありません。
「普通」であることを強いてくる社会の在り方の方に問題があると私は思います。

しんどい子どもたちが家庭でまで追い詰められることがありませんように。
私も心したいと思います。