小学生で不登校!?~大人と子どもの発達障害~

小学校2年生で不登校になり、3年生で支援学校に一時転籍、そこでひどい体験をして元の学校に籍は戻ったものの、それっきり一度も登校していない娘(現在中3)と、42歳にして娘とともにアスペルガー症候群と診断、46歳でADD(注意欠陥障害)も加わった母の道のり。

2014年11月

バイトできるように勉強する

りさがこんな話をしてきました。


「コンビニの店長が借金苦に自殺したって。コンビニってブラックやんなぁ。りさも一度はコンビニでバイトすると思うけど。」

「バイトしようと思ってもブラックなとこばっかりやなぁ。」

「でもりさも考えてるんやで。高校入学の時までには計算できるようになれるように勉強しようと思ってるねん。バイトするには計算できなあかんもんな。」

「プログラマーだけにはなりたくないけど、りさにはこんな仕事しか無理かもしれない。」


ニュースをよくチェックしているので、ブラック企業などのニュースには敏感でよく知っているりさ。

自分の将来のことをよく気にしているんだなぁと思います。


「勉強はする」というのも何度か言っています。

友達に教わった自分で順序良くできるプリントが無料で手に入るサイト があるよ、とか具体的にな話になったら、「そういう話はまたいつか」と話を切るりさ。

「誰にも教わりたくない」

「一人で勉強したい」

と言っています。

誰かが自分のところに来て指導するというシチュエーションに完全にトラウマを抱いているなとよくわかります。(まだ最後まで書けてないけど、支援学校のときのこと)


バイトしてお金を稼ぎたい、一人前と認められたいという気持ちがあるんだなと思って「がんばれ」と心の中で思っています。

実際に勉強を始めるのはきっとつらいでしょう。
行き詰ることもあるでしょう。

だからね、「勉強したいんだったら、家庭教師つけようか」とかそういう先走ったことは言わないで、「そうなんや~」としっかり聞くだけにしようと思っています。


心は着実に成長し、いろいろな不安を抱きながら少しずつ大きくなっていっているんだなぁ。
ほんまに「親がなくても子は育つ」んだな。

すごいぞ。

久しぶりの外出

先週の木曜日、学校の担任が来ていいました。
「卒業式の写真撮るんだけど、学校でしか撮られへんねん。頼んだら写真屋さん家に来てくれるけど」って。

りさは人に迷惑をかけることを極端に気にするので、「撮りに学校に行く」と答えました。

「だけど、みんなとは会いたくない」

「うんうん、大丈夫。みんながいない時間帯にしてもらうから。でもクラブは一応りさちゃんマンガ部にしてるんだけど、6年生はりさちゃんだけなの。よかったら顧問の先生と写真撮らへん?」

そう先生に言われて瞬間いや~な顔をしたりさは、「撮らへん」と答えました。

合成されることには同意したんですけど。

私が、「りさ、卒業アルバム買うの?」というと、「お金いるの?」と大変気にした様子。
本当に欲しいのか確認してから買おうと思います。


何か見ていたら、やっぱりみんなの心の中に自分が残っていてほしいのかなと思いました。


それから、何日かしてアルバムために散髪の予約したら、その日の晩に急性鼻炎で息もできないくらい苦しんで、朝になってようやく眠りました。

なんかいろいろしんどかったんだね。


今日は仕切り直して、耳鼻科、散髪と行ってきました。

散髪半年ぶりだった!さすが本人から行きたがるわけだなぁ。

耳鼻科では面白いこと言ってましたよ。

りさ 「お医者さんって、なんでもっと怖くないように演出しないのかな」
私 「あ、でも安らげそうな絵が飾ってあるよ」
りさ 「あのかかってる絵がいかにもお医者さんにかかってる絵で、安らがれへんねん」
私 「でも、泣いてる子も慰めてもらってるやん」
りさ「あの猫なで声の慰め方が、ぜんぜん心こもってへんていうかよけい怖いわ」

う~む、なかなかの感性で面白い。

散髪は私の行きつけの美容院で、よくわかってくれているので、本人もリラックス。
このごろは、行ったときは毛穴トリートメントしてもらってます。

それから「ドーナツ買って」というのでショッピングセンターによってドーナツ買って、サンドイッチ食べて帰ってきたのでした。

こんな外出できるのものすごく久しぶりで、とてもうれしかったです。

カラーアートセラピーを受けてみて

昨日、カラーアートセラピーというのを体験してみたのです。


人の全身が描いてあって、その周りにオーラのような線が何本もあるという下絵に色を塗っていきます。

私は色鉛筆を使いましたが、水彩マジックもありました。


「今何か心から離れないことがあればそのことを思いながら、何もなければ今日の気分で塗ってください」といわれ、昨日久々にキレてしまったりさのことを考えながら塗っていきました。


この頃ズボンもはかなくなってしまったりさに、「ふつうの子にはいっぱい洋服を買ってやれるのに、あんたには何も買ってやれない!」ってキレちゃったんです。


Tシャツにパンツ一丁はないでしょうってつい思ってしまうのですよ。


話を戻します。


深く考えずに、思いつくままに次々に色を選んで塗っていきます。
我ながらいいペース。


それにしてもなんて病んだ色。
こんな色を塗る人にまともなやつがいるわけないなと思いました。

最後まで塗り終わる直前、なんだか涙が出そうになりました。

そして、絵をめちゃくちゃに塗りつぶしたくなりました。





それから鑑定してもらったのですが、絵を描く順番を注意深く見ていて、「どうして胸の真ん中から塗り始めたのですか?」「ここを塗ったときはどんな気持ちでしたか?」と丁寧に聞いてくるのです。


紫や黒が「もうだめ」って気持ちで黄色は「いや何とかなる、頑張ろう」って気持ちなんですって。

そして赤は怒りの気持ち。最後に赤で顔を塗ったのですが、私怒ってたんですね。


青い頭は「りさのことどうしたらいいんだろう」と一生懸命考えているそうです。



色というのは、自分の気持ちを伝えるのに最適なツールなんですって。

だから普段から思いの向くままに色を塗って、破り捨てるなりするのもいいストレス解消になるそうですよ。


また面白いなぁと思ったのは、こうして表現すると「相手に伝えた」と脳が勘違いするそうです。

だからネガティブな考えもこうして出すと相手を傷つけることもないそうです。



あと、最後にセラピストさんが行ったことが心に残りました。


「私ね、昔喘息だったんです。お嬢さんも気管支が弱いっておっしゃってましたよね。そういう子って思ったことがうまく言えなくて、こんなことを言ったら周りの子を傷つけるかもとか、周りの子の気持ちを敏感に感じ取ってつらくなってしまったりするんです。」


「どうか、しっかり目を見て『言いたいことはママに行ってもいいんだよ』と言ってあげてください。『言いたいことがあったら言いや』じゃ言わなくちゃだめだと思ってよけい言えなくなりますから」


この言葉を聞けて良かったなと思いました。

りさの昼夜回転に付き合ってきて

りさが昼夜回転しだしたのが3年生のとき。


毎日少しずつずれていく睡眠時間、ある時は朝方、ある時は夜型、一番つらいのが起きるのが夜中というパターン。


お腹が空いても何も自分でできないりさのためにずっと付き合ってきました。


つい最近まで、やはり付き合っていた方がコミュニケーションもとれるしと思って、できるだけ付き合っていました。


そして、いろいろな人から、「規則正しく寝るのだけは大事よ」とアドバイスをもらっていながら、「今の状況だから無理」と無視していました。


だいぶ早い段階から、
・便通が安定しなくなり便秘になった
・頻繁に胃腸炎を起こすようになった
・5キロくらいあっという間に太った
・体調が頻繁に悪くなり、風邪にもかかりやすくなった。
・頭痛がひどい
・めまいが起こる
・体内時計が完全に壊れ、今何日か、何時かなどデジタル時計に頼らなければわからなくなった。(時計を見て、今は昼なんだと体に言い聞かせるような感じ)
・予定がないと、いつまでも眠り続けるようになった


という症状は出ていたのですが、最近それがひどくなってきて、イライラしてキレやすくなってきたのです。

なんだか自律神経の限界という感じで、とうとう体も心も悲鳴を上げだしたのですね。


そのタイミングで、いつもお世話になっている漢方薬局の先生に、「絶対に12時には布団に入るようにして。本も読んじゃダメ。音楽もヒーリングミュージックはぎりぎりOKだけどできるだけやめて」といわれ、ついに頷いたのでした。


やったらできるもので、眠りにくくても布団でボーっとしていたらいつの間にか眠れるようになりました。

枕元に置いたアロマを垂らしたティッシュも大活躍してくれました。
いい香りがするとホッとするんですよね。
心のざわつきを抑えてくれるのがうれしかったです。


始めてから約1ヶ月。
イライラが一番先にとれて、他の症状も少しずつましになってきました。


りさは一応理解してくれるけど、朝方に声をかけてくるときもあります。

そんなときはできるだけ返事はしますが、すぐ寝ます。


やはり、体内時計を整えるのはとても大事なんだなと実感しました。



りさの場合は、こころ重視でいってるので、無理やり治させるつもりは今もありません。

本当に治したくなったら、私みたいに治せるはずだから。


夏からずっと元気のないりさを見ていると、これでよかったのか迷うときもありますが、私は健康で長生きしなければいけません。


だから、これからも健全な生活を続けるつもりです。

なかなか仕事って難しい

お久しぶりです。

在宅仕事の納期に追われて、アップアップしているヨーコです。


学齢期の引きこもりの子どもをもって、シングルで、子どもは自分にしかなつかず、という状況で仕事をするのはなかなかつらいものがあります。

学校や、相談機関などとの時間をとるためには週3回勤務以上は難しいし、子どもが調子が悪くなると結局休まざるを得なくなるので、理解があるところじゃないとすぐにクビになってしまいます。

今のところは、メインの仕事は週3回の事務仕事。

一人でやる仕事なので、ある程度マイペースに進められて、上司の理解もあるので何とか続いています。

だけど、悲しい産休要員なので、来年の春くらいには新しい仕事を探さなくちゃです。


この週3回外に出ていくのが、自分の救いになっていたりします。

正直、元気もなく、パソコンをしては横になりを繰り返してるりさと一日中一緒にいると、とてつもなく気が滅入ってくるのです。

彼女はどうなのかな?私の不在が何かプラスになっていたらいいんだけれど。

親の援助があるとはいえ、働かないと暮らしていけないのでそこは譲れませんけどね。
まだ自分は恵まれていると思います。


それから在宅でパソコンを使った仕事もしています。
わりは良くないので、それほどのお金にはなりませんが、いざというときそちらの仕事を増やしてしのげるように続けています。


中学に進学すると、また不安定になるのかなと思うとちょっと気が重いです(今も低空飛行ですが)。

だけど、親だけは変わりはいないからなと自分を奮い立たせる今日この頃です。
Twitter プロフィール
42歳でアスペルガー、46歳で加えて注意欠陥障害と診断される。娘はアスペルガーで小2から中3まで不登校を通した末、今春から通信制サポート校に入学。「小学生で不登校!?」ってブログやってます。
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