小学生で不登校!?~大人と子どもの発達障害~

小学校2年生で不登校になり、3年生で支援学校に一時転籍、そこでひどい体験をして元の学校に籍は戻ったものの、それっきり一度も登校していない娘(現在中3)と、42歳にして娘とともにアスペルガー症候群と診断、46歳でADD(注意欠陥障害)も加わった母の道のり。

2013年07月

林間学校も終わったし(行ってないけど)

この季節といえば林間学校やなんやと校外行事が多いですね。

うちは5年になるときに、「林間どうする?」って聞いたら、「行かん」の一言。

だから先生にも、あらかじめ「林間には行きませんので」と伝えてありました。

夏休み前に、私がりさの友達に偶然会って、「りさちゃん、林間行くの?」と聞いてきたので、「行かへんよ」と答えると、「なんで~、林間だけ来たらいいのに、楽しいのに~」と言っていました。

それが普通に学校に行っているこの感覚なんだなぁと改めて違いを思い知りました。

だってねぇ、何年も学校に行っていないのに、林間だけ参加なんてそれはもう拷問以外の何者でもないやんと思うんですよ。
学校で傷ついて、集団が怖くて、自分の小学校だけは敷地に入るのも嫌で、っていうりさがいきなり一回も会ったことのないクラスメイト(顔見知りはいるけど)のなかで、外で泊まってくるなんてそりゃ無茶ってもんでしょう。

だけど、そういう子でも「行くか行かないか」ですっごい悩んでる子がいるんです。

登校拒否を考える親の会で出た話なんですけど、その子は全然学校には行ってないけど、ほかの友達関係で同年代の子と付き合いがあるそうです。

そこで林間の話が出るので、自分だけ行かないとおかしいかと思って本人は真剣に悩んでいると聞きました。

将来、そういう行事を体験したことがないのをかわいそうという人もいるでしょう。

だけど、拷問級の我慢をして「普通の体験」をするのと、心穏やかに家で過ごして行事を体験しないのとどっちがいいんでしょうね。

りさ1年生の頃

ちょっと順番が逆になりましたが、今日はりさが1年生の時の話をしようと思います。


入学してしばらくは生き生きとしていて、参観でも積極的な姿が見られました。


ただ4月の終わりから頻繁に体調を崩すようになってきました。

溶連菌に感染してしょうこう熱になったり・・・。

以前はここまで悪化することはなかったのに。


5月になって、小学校でできた友達にいじめられるようになりました。

りさは公立の保育所出身。ほかの子は私立の幼稚園出身。

自分たちのグループに飛び込んできたりさの存在が面白くないらしく、リーダー格の女の子からいじめられたり、遠足で、「こんなおやつ持ってきたらあかんねんで」と言われて、何も食べずに泣いていたというようなことが聞かれるようになりました。

先生には、連絡帳で細かく連絡を取って、学校で話し合いもしてもらったのですが、後で聞くとりさは全く納得できていないようでした。


夏頃から少しずつ様子がおかしくなってきました。


勉強させていると、私はキレてしまうのです。「なんで真面目にしないの!!」とかね。

すると、りさは「りさなんか死んだほうがいいんやろ!ママに迷惑ばかりかけてるし、勉強できへんし!」とワーワーと号泣するのです。

そして、シーツのズレとか些細なことが気になって眠れないというようになってきました。


9月になると、習っていた習字のお片付けができなくて、先生に怒られるから行きたくないと言い出しました。

どうもりさは完璧にできないと納得できないというか、完璧じゃないとダメと思っているようで、できないとパニックになってしまうようでした。

それからも、綺麗すぎるほどだった字が乱雑になったり、勉強を嫌がるようになってきました。

体調もしょっちゅう崩すようになっていました。


そして、年が明けて1月。

私は資格を取って、働き始めるようになっていました。

それに合わせて学童保育に入ってもらったのですが、学童保育での決まりごと(おやつの配り方とか)がうまくできなくて「行きたくない」とよくこぼしていました。


勉強しながら泣くことも増えていきました。

「手で計算するから友達に怒られる」

「ママ怒ってばっかり」

と、

このころから、学習教室に行っている子と差がついてきたというのか、手を使ってしか計算ができないことをとても辛く思っている様子が見られました。同時に勉強も嫌いになっていったようです。


2月になると、体調不良を理由に学校を休むことが増えてきました。

あまりにも多いので、お医者さんに「仮病では?」と聞くと、それは違うと否定されました。


私は、陰険な怒り方をする親でした。

今もまだ治りきってないけど、「ええかげんにしなさい!」と怒鳴るような怒り方はできないくせに、暗く低い声で、「こんな奴とはやってられへん」「気が狂いそうや」と間接的に心理的に追い詰めるような怒り方をするのです。


りさも私に怒られるのをものすごく苦痛に思い続けていました。

何年間も、物心ついた頃からずっとこんな私の犠牲になっていたのです。


不登校で医師にかかるようになってから、私もこの怒り方の悩みを聞いてもらって、リラックス法を教えてもらったり、そういう怒り方はやめていこうと何度も丁寧に相談に乗ってもらって、ほんとにゆっくりとゆっくりとましになっていったのです。


小学2年の夏休みへ→
Twitter プロフィール
42歳でアスペルガー、46歳で加えて注意欠陥障害と診断される。娘はアスペルガーで小2から中3まで不登校を通した末、今春から通信制サポート校に入学。「小学生で不登校!?」ってブログやってます。
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